フォニックスとは何だろう…
そんな疑問、お持ちではないですか。
私もそんな疑問をもっていました。
この記事を読めば、フォニックスのメリット・デメリットがわかるようになります。
我が家の5歳の子供は、公立のTK(トライディショナル・キンダーガーデン、日本の幼稚園・保育園に相当)で、フォニックスを学んでいます。
上の子供(8歳)も、公立小学校のELDで、フォニックスを学んでいます。
その経験を踏まえて、今回は、フォニックスのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
フォニックスは必要?
結論としては、英語の学習で、フォニックスは必要です。
なぜなら、フォニックスは、アメリカのネイティブの子供たちがキンダーガーデン(日本の幼稚園に相当)に入ったら、最初に、先生から学ぶことだからです。
この事実は、私の子供が、実際に、カリフォルニアの公立TKに入ったことで、知りました。フォニックスは、ネイティブが最初に学ぶことなので、それだけ英語の学習において重要ということです。
ネイティブの子供がフォニックスを学習しているので、非ネイティブも英語を学ぼうと思えば、フォニックスの学習が必要なのです。
ちなみに、上の子供は、小学生2年ですが、学校のELD(English Language Development、外国人向けの英語のクラス)クラスで、フォニックスを習っています。
それだけ、ネイティブは、英語の基礎として、フォニックスを重視している表れといえます。
フォニックスとは
フォニックスとは、文字と発音の間のルールを学ぶ学習法です。
英語のつづりと発音の間には、一定の法則がありますので、それを学びまず。
例えば、フォニックスでは、「A」は「ア」、「B」は「ブ」、Cは「ク」と発音します。
日本では、ABCを「エービーシー」と発音しますが、フォニックスでは異なります。日本のカタカナ読みとは違うのです。
フォニックスは、英語圏の子供が、文字を読むことができるように開発された学習法です。アメリカのキンダーガーデン、小学校でも取り入れられています。
フォニックスのメリット
フォニックスのメリットは、以下の通りです。
- 知らない単語を読んでも意味を推測できる
- 知らない単語でも音を聞けば書ける
- ネイティブに近い発音を習得
知らない単語を読んでも意味を推測できる
フォニックスを学べば、知らない英単語を見たときに、発音を推測することができるようになります。文字を見れば、どんな発音をすれば良いかわかるようになります。
例えば、「DOG」(犬)という単語を初めて見たとします。
フォニックスでは、Dは「ドゥ」、Oは「オ」、Gは「グ」と発音します。
連続して読めば、ドゥオグとなります。フォニックスを学んでいれば、ドゥオグと似たような音で発音すれば良いことがわかります。
フォニックスを知らないと、DOは、ローマ字で「ド」と読みます。しかし、Gはよくわからず、「ジー」などと読んで、「ドジー」といった発音になってしまいます。
私が中学校の時は、単語ごとに発音記号を覚えていました。でも、単語を覚えたうえで、発音記号も覚えると、覚えることが二倍になって大変ですよね。フォニックスを知っていれば、発音記号は覚えなくても、発音はできるようになるので、効率的です。
知らない単語でも音を聞けば書ける
フォニックスを学べば、知らない単語を聞いたときでも、単語のつづりを書くことができます。
発音を知っていることから、発音からつづりを推測することができるのです。
例えば、「ドォグ」と聞けば、DOGと似たつづりを書くことができます。
ネイティブに近い発音を習得
フォニックスを学べばネイティブに近い発音を取得することができます。
ネイティブは、幼児期にフォニックスを学んでいることから、フォニックスで英語の発音をします。そのため、日本人でも、フォニックスを学んで入れば、ネイティブに近い発音をすることができるようになります。
フォニックスのデメリット
フォニックスのデメリットは、以下の通りです。
- 単語の意味はわからない
- フォニックスの学習は単調になりがち
- フォニックスの例外がある
- 日本では英語を聞く環境が限定的
単語の意味はわからない
フォニックスで学ぶのは、文字のつづりと発音の関係です。フォニックスでは、知らない単語を見て発音をできるようになります。
しかし、単語の意味までわかるようにはなりません。フォニックスで発音を学んでも、単語の意味は、個別に覚えていく必要があります。
例えば、簡単な英語絵本を読めば、英単語の意味を身に着けることができます。フォニックスの学習がある程度すすめば、他の学習法を組み合わせる必要があります。
フォニックスの学習は単調になりがち
フォニックスは、アルファベットを見て、その発音を学んでいきます。英語の単語を見るというだけでは、どうしても単調になりがちです。
特に、子供がフォニックスを学ぶ場合には、単調な作業のため、子供が飽きてしまう可能性があります。そのため、子供にフォニックスを行う場合には、子供が楽しんで学べるように工夫する必要があります。
例えば、幼稚園児には、歌や踊りを取り入れるなどすれば、お子さんもきっと興味を持ちます。
ちなみに、子供のTKでは、先生と一緒に、ジャスチャーをしながら、フォニックスを覚えていました。例えば、Xなら、「クス」という発音と一緒に、両手で×のマークを表現していました。発音だけでなく、実際に体を動かすと、記憶も定着しやすいようで、家でもやっています。
フォニックスの例外がある
フォニックスは、英語のつづりと発音の関係性をルール化したものです。
フォニックスの決まりが当てはまらない英語のつづりも、例外的に存在します。
例外が存在するからといって、フォニックスの原則を軽視していいことにはなりません。原則をきちんと理解しているからこそ、例外が存在することも理解できます。
フォニックスの例外が存在しても、あまり気にすることはなく、取り組めば大丈夫です。
日本では英語を聞く環境が限定的
フォニックスは、英語のつづりと発音のルールです。実際には、ルールを知ったうえで、実際にネイティブの会話をたくさん聞いて、実践していく必要があります。実践を繰り返すことで、ルールも身につきます。
ネイティブであれば、周りに英語があふれている環境ですので、すぐに習ったルールを日常生活で体感することができます。
しかし、日本では、ネイティブの英語を聞く環境は限られており、実践する場面が限られています。そのため、日本では、英語の音声を聞いたり、動画をするなどして、リスニングも同時に行えば、フォニックスの効果がより出ます。
まとめ
今回は、フォニックスのメリット・デメリットを紹介しました。
フォニックスは、ネイティブも行う学習法ですので、英語のリスニングやリーディングの上達には、効果があります。非ネイティブにとっても、有効な学習法です。
我が家の子供も、フォニックスをやっているおかげで、以前よりは、発音が上手になり、リスニングも上達しているように実感しています。
発音やリスニング能力は、幼児期に伸びますので、子供に有効な学習法です。ネイティブの子供が幼稚園時代に取り組む学習法ですので、フォニックスを早めに取り組まれるのをおすめします。
なお、以下のオンライン英会話スクールでは、日本にいても、フォニックスが学べます。
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