絵本の読み聞かせは、大事って聞くけど、どのような方法ですれば良いの?
絵本の読み聞かせは、どうすればいいんだろう…
そんな疑問ありませんか。
この記事では、アメリカで、小学校の先生から教わった絵本の読み聞かせ方法を紹介します。
この記事を読めば、より子供の学力が育まれる絵本の読み聞かせができます。
子供が通うアメリカの小学校では、読み聞かせを重視しています。先生は、親にプリントを配って、絵本の読みきかせ方法を教えてくれました。プリントの内容が興味深かったので、皆様にも紹介します。
小学生の先生から紹介された方法ですので、幼稚園年中・年長から小学生低学年向けです。
はじめに
小学校の先生がおすすめしてくれた絵本の読み方は、以下の10のポイントがあります。
- 最初は表紙から
- プレビューする
- 推測をする
- 要約をする
- 絵本と現実世界とを関連付ける
- 絵本を評価する
- 再読する
- 再読するときは細部の指摘をする
- 文字が読めるようになる手助けをする
- 読むことができるようになるには親の助けが必要
最初は表紙から
絵本を読み聞かせする際、最初は、子供に絵本の表紙を見せます。子供に、表紙で、知っている物や人物の名前を言ってもらいます。
例えば、有名なグリム童話の「おおかみと七ひきの子ヤギ」の絵本でしたら、この動物は何かな?、この動物は何色?などと質問します。
また、タイトル名と作者名を読み上げます。表紙やタイトルを見て、以前に、一緒に読んだ絵本に思いあたるものがあるかどうか確認します。
童話だったら、この前は、赤ずきんちゃんを読んだねーなどと話すと以前の記憶と結びつきます。
プレビューをする
読み聞かせをする前に、絵本のプレビューをします。具体的には、絵本のページをめくって、絵の中に登場する物や人物を見せます。そこから、子どもに物語の内容を推測してもらいます。
例えば、「おおかみと七ひきの子ヤギ」の絵本でしたら、子供がざっと絵本を見て、おおかみと子ヤギが出てきて、たたかう話…のように、話の大まかな内容を推測してもらいます。
推測する
次に、実際に絵本を読んでいきます。絵本を読む際には、ページの単語をひとつひとつ指さします。
読む際には、一度、二度、途中で読むのを止めて、「次はどうなると思う?」と子供たちに、ストーリーがどのように展開するかを問いかけます。
ページをめくって、お子様の推測と絵本のストーリーを比べてみてください。
例えば、「おおかみと七ひきの子ヤギ」の絵本でしたら、狼が家に入ってきたので、子ヤギたちが大急ぎで隠れた場面で、一度、読むのを止めます。隠れた子ヤギはどうなる?と質問するイメージです。
要約をする
本を読み終わった後は、絵本のストーリーを要約してください。
お子様と、本の序盤、中盤、終盤の要約を聞いてみて話し合ってみましょう。
例えば、「おおかみと七ひきの子ヤギ」の絵本であれば、最初は、お母さんが狼に気を付けるよう注意して出かける、中盤は、狼が変装して家を訪問して子ヤギを食べてしまう、最後は、お母さんが狼のお腹から子ヤギたちを救出する、という具合です。
子供は、うまくいえないことが多いと思います。その場合は、親が答えを導いてあげると良いです。
絵本と現実世界とを関連付ける
その後は、絵本の内容と現実の出来事を関連付けてください。
絵本の中に出来事が、実際に、あなたやあなたのお子様の周りにもあったことがあるかを尋ねてみましょう。絵本の登場人物と見て、周りの知り合いに同じような人がいないかを話し合ってみましょう。
例えば、「おおかみと七ひきの子ヤギ」の絵本であれば、狼みたいに、突然、知らない人に話しかけられてことはなかった?、知らない人だったから、狼みたいに怖いことがあるから気をつけようねなどです。
絵本を評価する
絵本を読み終わったら、絵本を評価してください。
絵本で語られた物語は好きか、嫌いか。
絵本の中で良かった点、悪かった点はどこか。
面白かった絵、つまらなかった絵はどこか。
…などの質問をしてください。
ただし、抽象的に子供に意見を聞いても答えづらいこともあります。その場合には、子供が「はい」、「いいえ」だけで答えられるように、質問を投げかけると良いです。
再読する
同じ絵本を再度読むときは、絵を見て、子供にも、ストーリーを話してもらうようにしましょう。
子供に、絵を見て、覚えているお話の内容を話してもらうのです。
もちろん、正確に覚えている必要はありません。
再読するときは細部の指摘をする
絵本を読み返すときに、絵本の細部について詳細について質問してください。
子供の答えは、子供が文章を長く答えることができるように工夫してください。「なぜ」「どう思う」で始まる質問がベストです。
例えば、「おおかみと七ひきの子ヤギ」の絵本であれば、子ヤギたちが大急ぎで隠れた場面では、なぜ子ヤギたちは隠れたと思う?というように質問すればよいのです。
そうすれば、狼から逃げるために隠れていることがわかります。
文字が読めるようになる手助けをする
子供が文字を読めない場合には、ページに書かれている文字を読めるようになるよう、手助けしてあげてください。
文字を指さして、その文字とその発音を一致させることができるようにします。同じ単語が他の場所で使われていないかも探してみましょう。
読むことができるようになるには親の助けが必要
親は、子供たちが絵本の読み手になれるように手助けしてあげてください。
子供は、最初から本を一人で読めるわけではありません。子供たちが自分で本を読めるためには、親の助けが必要です。
マラソンでいれば、ペースメーカーのように、まずは、親が引っ張って絵本を読んでいくことが大切なのです。
まとめ
今回の記事では、アメリカの小学校教師から教えてもらった絵本の読み聞かせのコツを10コ紹介しました。
もちろん、全部を取り入れるのは、大変です。
アメリカと日本とでは、文化も生活習慣も違います。
でも、少しでも取り入れたり、意識を変えるだけで、絵本の読み聞かせ方も変わってきます。
絵本は、単に一方的に読むだけではなく、子供の理解力を育む読み方が求められていることを学びました。
例えば、英語絵本であれば、以下記事で紹介した絵本は、この記事で紹介した読み聞かせ方法が実践しやすいです。そちらの記事もあわせて、お読みください
絵本を読むには、絵本の選び方も大切です。できれば、何度も繰り返し読むことができる絵本を選びたいものです。以下の記事では、英語絵本の選び方を紹介しています。あわせて、そちらの記事もお読みください。
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