子供にどんな絵本を読んだらよいのかわからない。
この記事では、そのようなお悩みの解決へのヒントとして、素敵な絵本を紹介したいと思います。
今回は、「どうぞのいす」です。
私は、子供に、4000冊以上は、絵本の読み聞かせをしています。回数で言えば、10000回は読み聞かせをしています。アメリカでも、絵本を読んでいます。その経験から、絵本を紹介します。
どうぞのいず
今回は、どうぞのいすです。
作・香山美子さん、絵・柿本幸造さんの作品です。
ひさかたチャイルドの発行です。
第1刷発行は、1981年です。
英語版は、the giving chairというタイトルで出版されています。
あらすじ
うさぎさんがちいさないすをつくりました。
うさぎさんは、いすを「どうぞのいす」と名付けました。
うさぎさんは、たてふだを立て、森の木のしたにいすを置きました。
いすのそばを通りかかったろばさん。
どんぐりが入ったかごをいすにおき、ちょっとお昼寝…
次に、くまさん、きつねさん、りすさんが、順番に現れますが、どうなったでしょうか…
感想
どうぞの連鎖
この絵本は、うさぎさんが椅子を作り、「どうぞのいす」と看板を立て、森に椅子を置くことから物語が始まります。
どうぞと他者を思いやるうさぎさんの親切な気持ちが、椅子を利用する動物にも伝わります。
いすを利用するろばさんは、荷物置き場として、どんぐりをどうぞのいすに置き、そばで昼寝。その間に、そばを通りかかったくまさんが、どうぞの椅子の上にあったどんぐりを見て、食べてしまいます。
でも、代わりに、椅子の上に、はちみつを、どうぞとおいていきます。
少し勘違いがありながらも、椅子を介して、どうぞの気持ちが周りにも伝わっていきます。
「どうぞ」と他者への思いやりを感じさせる絵本でした。
また、「どうぞのいす」の看板のように、「どうぞ」と実際に言葉にしていないと、他者への思いやりもうまく伝わらないのかもしれません。
絵がやさしさにあふれている
柿本幸造さんが書かれたうさぎさんなどの絵がやさしさにあふれています。
うさぎさんなどの輪郭がぼんやりしていることから、やさしさを感じさせるのかもしれません。
また、絵の色彩も、暖色系の色使いで、温かさを感じさせます。絵本全体から温かさを感じることができました。
この絵本は、文章よりも、絵が印象に残る作品でした。
まとめ
今回は、どうぞのいすを紹介しました。
この絵本は、日本にいたときに、病院の待合室で見かけ知りました。
その後、サンフランシスコの紀伊國屋で、子供が欲しいと言ったので、購入しました。
子供は、まだどうぞの意味が理解できてないよです。
子供が年齢を重ねれば、一緒に読んでみたいと思います。
以下の記事では、他の日本語の絵本も紹介しています。そちらの記事もあわせてお読みください。
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