子供にどんな絵本を読んだらよいのかわからない。
この記事では、そのようなお悩みへ回答するために、絵本を紹介したいと思います。
今回は、タテゴトアザラシのおやこを紹介します。
渡米前、私は、4000冊以上の絵本を読み聞かせました。回数で言えば、10000回以上は読み聞かせをしています。アメリカでは、英語絵本の読み聞かせを始めました。その経験を踏まえて、絵本を紹介します。
タテゴトアザラシのおよこ
今回は、タテゴトアザラシのおやこです。
写真・福田幸広さん、文・結城モイラさんです。
ポプラ社です。
第1刷発行は、2001年です。
あらすじ
タテゴトアザラシのあかちゃんの出産から赤ちゃんが独り立ちするまで流れを追った作品です。
感想
魅力的な写真
この絵本は、絵ではなく、全ページに写真が用いられています。
写真は、タテゴトアザラシがカナダの流氷にたどり着くところから、赤ちゃんを出産し、赤ちゃんが独り立ちするまでの約2週間を写真で描いています。
寝ている赤ちゃんの愛らしい姿や厳しいブリザードに耐える姿など多様な写真が用いられています。
絵ではなく、写真を用いることが、この作品を魅力的にしています。
写真を用いることによって、自然の厳しさを実感させてくれました。
生態への理解が深まれる
この絵本を読むことで、タテゴトアザラシの生態への理解が深まります。
例えば、タテゴトアザラシは、陸では目がほとんど見えません。
母子で一緒にいる期間が2週間しかありません。
母アザラシは出産から2週間経てば赤ちゃんを置いて北極海に帰ります。
このように、たくさんのことをこの絵本から学びました。
2週間だけしかない母子関係に触れ、自然の世界で生きていくことの厳しさを認識しました。
同時に、永遠に続くように思われた我が家の親子関係もいずれは終わりがくることを再確認し、子供との時間を大切にしなければとは思うようにもなりました。
文章が写真を引きたてる
文章で写真の内容を説明しています。
文章は、簡潔にまとめられており、写真を理解するのに役立ちました。文章は、写真をうまく引き立てていました。
「ひとりぼっちでも、あかちゃんには、おかあさんのちがながれています。」との一節が印象的で、素敵でした。
まとめ
この絵本は、タテゴトアザラシのおやこを紹介しました。
この絵本は、アメリカの図書館で借りました。
我が家の子供が、何度も借りたがるので、繰り返し借りて、何度も読みました。
どんな絵本も一度は読んでみないとダメですね。
アメリカで、思いがけず素敵な絵本と出会えました。動物や写真が好きなお子様におすすめです。
他にも、動物を主役にした絵本は、いくつもあります。以下の記事では、動物が登場する絵本を紹介しています。そちらの記事もあわせてお読みください。
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