英語絵本はどのような絵本を選んだらよいのかわからない…
今回は、そんな悩みにお答えするための一つの方法として、英語絵本のレベル分けを紹介します。
アメリカの絵本は、絵本に、想定される読者のレベルを詳しく書いていることがあります。レベル分けの方法は、色々ありますが、代表的なものが、Guided Reading Level(ガイディッド リーディング レベル)です。
この基準を参考にすれば、お子様にあった適切な絵本を選ぶことができます。参考になさってください。
英語絵本のレベル分け
実は、アメリカの絵本は、絵本の裏などに、その絵本のレベルが書かれていることがよくあります。
色々な種類のレベルわけの方法がありますが、最も一般的なものが、Guided Reading Level(GRL)です。開発者の名前をとってFountas and Pinnell Levelsとも呼ばれます。
他には、Reading Recovery Level、Lexile levelなどがあります。
Guided Reading Levelとは
Guided Reading Levelは、1990年代に、Irene FountasとGay Su Pinnellによって開発された絵本のシステムです。子供が段階的に読書の能力を身につけることができるようになるために、絵本を内容などに応じて、レベル分けしています。
絵本のレベルは、AからZまでのアルファベットで現わされています。Aが最も簡単な絵本、Zが最も難しい絵本となります。
このシステムを使用すれば、子供は、能力に応じた適切なレベルの絵本を選ぶことができます。また、徐々に難しい絵本を読み、少しずつ読書の能力も上げることができます。
絵本をどのようにレベル分けしているのか
絵本のレベル分けは、以下のような要素を考慮に入れています。
・ジャンル: 本の種類
・文章の構成: 本の構成と提示方法
・内容: 本の主題
・テーマとアイデア: 著者によって伝えられる大きなアイデア
・言語と文学的特徴: 著者が採用しているライティングの技術の種類
・センテンスの複雑さ: 各センテンスの構文がどれほど難しいか
・語彙: 読者が本の中で紹介された言葉を理解したり、読解することの容易さ
・イラスト: ページに印刷された単語に対する書籍の画像や絵の相関関係と一貫性
・本と印刷物の特徴: ページに印刷された文字の物理的側面
出典:「https://www.scholastic.com/parents/books-and-reading/reading-resources/book-selection-tips/parents-guide-to-guided-reading.html」を翻訳
絵本のレベル
絵本のレベル分けは、KindergarteがA~C、Grade1がC~I、Grade2がJ~M、Grade3がN~P、Grade4がQ~S、Grade5がT~V、Grade6がW~Y、Grade7がZ,Grade8がZのレベルとなります。
以下のサイトには、他の分類方法との比較が掲載されており、わかりやすいです。
https://www.sos.wa.gov/_assets/library/libraries/firsttuesdays/readingchart.pdf
どの絵本を選ぶか
絵本を選ぶ場合には、子供の年齢、学年にあったGuided Reading Levelでの絵本を選ぶことになります。
ただ、これらのシステムは、あくまでネイティブ向けの英語の絵本の選び方です。
実際には、非ネイティブにとっては、Guided Reading Levelの該当レベルよりも下のレベルの絵本から始めるのが良いと思っています。
まとめ
今回は、Guided Reading Levelを紹介しました。
レベルわけは、絵本のレベルわけであって、子供のレベルわけではありません。
レベル分けを参考にしながらも、絵本は楽しんで読んでいきたいと思います。
以下の記事では、実際にGuided Reading Levelでの分類が記載してあった絵本を紹介しています。そちらもあわせてお読みください。
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